道路標識とは、交通規制を示す標示板のことです。
規制標識・指示標識・警戒標識・補助標識などさまざまな種類があり、実はそれぞれの標識によって管理者が異なります。行政などの道路管理者所轄の標識と、公安委員会所轄の標識があるため、施工の際にはそれぞれの標識について幅広い知識が必要になります。
道路標識を立てるには、まず図面で確認しながら打ち合わせをした後、現地調査を行います。その後、基礎工事でコンクリートの土台を作り、柱を立て、そこに案内板を取りつけます。
制限速度を示す標示や「カーブ注意」などの注意を促す標示、さらには道路鋲など、路面に設置する規制標示や指示標示のことを道路標示といいます。
制限速度などの道路標示は公安委員会、「カーブ注意」のような区画線は、行政などの道路管理者の所轄です。
道路標示を描くには、まず現場で測量をしてどのような線を描くかを作図します。この作図作業がもっとも重要で、場合によっては半日程度かかることもあります。作図が終わったら、200度まで加熱した塗料を流し込み、作図のとおりに線を引いていきます。その後、細かい掃除を行って終了です。
横断歩道などは30分程度で作業が終わりますが、自動車の流れをできるだけ制限することのないよう最小限の規制で作業を行うため、危険管理が重要になってきます。
一般にはカーブミラーと呼ばれる道路反射鏡や、ガードレールともいわれる防護柵、道路の滑り止めなどの設計・施工を行っています。